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有袋ふじは4月から販売~県りん対協・青森りんご販売懇談会大阪会場~

2024/04/08
県りんご対策協議会主催の「令和5年度青森りんご販売懇談会・大阪会場」が2月17日、大阪市内で開かれ、関西地区青森りんごの会の会員各社のリンゴ担当者、産地側からは関係団体等から合わせて約40人が出席した。
 市場側を代表し、関西地区青森りんごの会の荒巻万寿夫会長(大果大阪青果常務取締役)が「量販店では数量が前年比60%、単価が140%、販売額が100%前後で推移している。政府は賃上げを謳っているが、消費者は必要なものを必要最低限購入するという財布の紐が固い状況が続いている。台風19号の平成3年を下回る在庫数量となっている中、我々は産地に単価でお返しすることが使命だと捉えている」とあいさつした。
 産地情勢報告で産地側は、「ジョナ、ふじとも『足が早く』、追いつかれないよう前倒しで出荷を進めており、現在普通冷蔵庫に残るのは下級品のみで、2月末~3月頭には終了しCA貯蔵品に切り替わる。4月から有袋ふじを売っていくことになる」などと報告。また、「業者は手持ちが少なく、次の冷蔵庫を開けるまでのつなぎで仕入れをしており、産地の高単価が生まれている。産地市場の上実率は非常に低く、良いものは年内に出荷されている。下級品が多く売りにくい面があると思うが、頑張って販売してほしい」などとされ、販売への協力が求められた。
 市場情勢報告や意見交換では、「等級に関わらず高単価となっており、消費者は単価と品質が見合ってないと感じている」、「年明け以降は色薄やキズ果が増えており、後半の品物はロス、クレームが増えている」などと品質面や高騰が続く価格面を危惧する声が聞かれた一方、「食味は良く、消費者に食べて味を知ってもらいたい。下級品が多く、価格が高いことを認識したうえで販売しているが産地側と消費地側の落としどころを見つけ販売を進めたい」、「カンキツも売場が拡がっておらず、競合品目の勢いが弱いこのタイミングでリンゴをしっかり売り込むことでCA冷蔵品の売場拡大、流動的な販売につなげたい」などといった意見が出された。
 産地側からは2024年問題や、アイスボックスに変わる新たな段ボールによる5、6月までの出荷への協力が求められたほか、増加が見込まれる「葉とらずリンゴ」の将来的な販売戦略検討の必要性などが呼び掛けられた。



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